発癌を阻止する新たな分子の発见 大肠癌を予防する物质の発见
大肠癌は日本人が最も多く発症する癌の1つである。大肠癌のリスクは、炎症性の消化器疾患や、生活习惯に由来する慢性的な肠の炎症によって大きく上がる。慢性的な肠の炎症から大肠癌の発症へとつながるメカニズムは、炎症に反応して组织に浸润してくる免疫细胞が各种の生理活性物质を产生し、これらの物质が炎症部位の细胞の异常な増殖(がん化)を刺激するためと考えられている。つまり、炎症のもととなる疾患の治疗や炎症の慢性化を防止すれば、大肠癌の発症を抑えられる可能性が高い。
東京大学大学院农学生命科学研究科の村田幸久 准教授の研究グループは、マウスにおいて炎症がおこった時に大腸組織に浸潤してくる免疫細胞の一種(マスト細胞)が、プロスタグランジンD2 (笔骋顿2)という生理活性物质を产生し、この笔骋顿2が肠炎の重症化やそれに続く大肠癌の発症を强く押さえる作用を持つことを発见した。さらに、薬の投与によって笔骋顿2のはたらきを刺激し活性化することで、大肠炎の症状が改善され、大肠癌の発症を抑えることに成功した。
本成果は新しい肠炎に対する治疗薬や大肠癌の予防薬の开発につながる可能性が期待される。
论文情报
Koichi Iwanaga, Tatsuro Nakamura, Shingo Maeda, Kosuke Aritake, Masatoshi Hori, Yoshihiro Urade, Hiroshi Ozaki, Takahisa Murata,
“Mast cell-derived prostaglandin D2 inhibits colitis and colitis-associated colon cancer in mice”,
Cancer Research Online Edition: 2014/5/30, doi: 10.1158/0008-5472.CAN-13-2792.


