
书籍名
中公新书2825 就职氷河期世代 データで読み解く所得?家族形成?格差
判型など
192ページ、新书判
言语
日本语
発行年月日
2024年10月21日
ISBN コード
978-4-12-102825-9
出版社
中央公论新社
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
就职氷河期世代の実態について、統計データに基づいてなるべく客観的に把握しようと試みた本です。就职氷河期世代とは、バブル景気崩壊後の不況期、具体的には1993年から2004年に高校や大学を卒業して社会に出た世代のことです。この世代は、若い時に景気が悪くて正社員の仕事に就くのが難しかったり、雇用が安定しなかったりした影響が年齢を重ねてもなかなか消えず、不遇な世代というイメージがありました。そのイメージはどこまで本当なのか、きちんとデータで確認しよう、というのがこの本のスタンスです。
序章では、そもそも新卒時点の就職状況が、就職氷河期の前半と後半でかなり違うことや、就職氷河期が終わったとされる2000年代半ば以降もそれほど良くなっていないことを明らかにしました。就职氷河期世代、というと、世間では「就職氷河期」という言葉が流行した1990年代後半に大学を卒業した世代をイメージされることも多いのですが、その世代よりも若い世代のほうが就職状況は悪かったのです。それを踏まえて、続く1章では、それぞれの世代の卒業後の就業状況や年収の推移を示し、就職氷河期が始まる前に社会に出た世代と就职氷河期世代の間の年収格差はなかなか縮まらない一方で、就职氷河期世代とそれに続く若い世代の間にはあまり差がないことも明らかにしました。
通説と異なるといえば、就職氷河期以降の若者の経済状況の悪化が少子化を加速したと言われますが、実はもっとも就職状況の悪かった2000年ごろに就職した世代では、出生率がむしろ下げ止まって若干回復すらしていることも示しました。その一方で、通説通りのことが確認できたものもあります。たとえば、就职氷河期世代以降、ニートや孤立無業者、あるいは経済的理由から親と同居する未婚者など、特に困難な状況にある層の割合が増えていることがデータで確認できました。
こうした事実确认を踏まえて、终章では、老后の困穷を防ぐために社会保障によるセーフティネットを拡充する必要性や、氷河期世代よりもむしろその下の世代に対して継続的な就労支援が必要であることなどを提言しました。特に、働いているけれども収入が十分でない层に対する支援が必要であることを指摘しました。
偶然ですが、この本が出た2024年10月にはちょうど衆議院選挙があり、就职氷河期世代対策が政治的に注目されはじめ、翌2025年7月の参議院議員選挙では争点の一つとなりました。本書も様々なところで言及していただいたり、私自身が取材に答えたりしましたが、まだまだ「就职氷河期世代はとにかく不遇である」といった単純な見方が強いなあと思います。本書を手に取ってくださった方に、より複雑な現実を統計データを通じて客観的に把握することの大切さ、面白さを感じていただければ幸いです。
(紹介文執筆者: 社会科学研究所 教授 近藤 絢子 / 2025)
本の目次
序 章 就职氷河期世代とは
「就职氷河期世代」とは/マクロ指標で見る就職氷河期/前期世代と後期世代の違い/ポスト氷河期世代?リーマン震災世代/就职氷河期世代観の変遷/指摘されてきた問題点
第1章 労働市场における立ち位置
初职――正规雇用か、非正规雇用か/就职先の规模?业种?离职率/就业状态の推移――世代间の差は徐々に缩まる/年収の推移――世代间の差は缩まらない/就职活动时の景気は影响するか/若年期の不况の瑕疵効果/就职氷河期を境に瑕疵効果は弱まった/第1章まとめ
第2章 氷河期世代の家族形成
未婚化?少子化の原因は若年雇用の悪化か?/1人の女性が产む子供の数は下げ止まっていた/既婚率と子供の数の复雑な関係/初职による格差/世代内格差を世代间に拡张する误谬/景気と出生率の短期的な関係/若年期の景気の长期的影响はさらに复雑/少子化?高齢化対策の方向を见误る危険性/第2章まとめ
第3章 女性の働き方はどう変わったか
就職氷河期のインパクトの男女差/就業率?正規雇用比率の世代差は数年で解消/フルタイム雇用者の男女間年収格差/就業率?正規雇用比率の男女間格差/晩婚化?晩産化の影響/出産退職の減少と就职氷河期世代/第3章まとめ
第4章 世代内格差や无业者は増加したのか
男性の年収分布の推移/男性フルタイム雇用者の年収格差/生活困穷者やその予备军は増えたのか/ニート/生活不安定者/ひきこもり、孤立无业者/下侧に広がる格差と将来への悬念/第4章まとめ
第5章 地域による影响の违いと地域间移动
対照的な近畿と东海/若年男性の就业?年収の地域间格差の変化/地域间移动の动向/大学进学に伴う地域间移动の倾向/高校卒业后の他都道府県での就职动向/第5章まとめ
終 章 セーフティネット拡充と雇用政策の必要性
亲世代の高齢化による生活の困穷/低年金?低贮蓄からくる老后の困穷/既存の枠にとらわれないセーフティネットの拡充/介护サービスのさらなる拡大/雇用政策?就労支援で若年のうちに挽回を/データに基づく冷静な议论を
補 論
あとがき
関连情报
第47回サントリー学芸賞 (政治経済部門) (サントリー文化財団 2025年11月10日)
選評: 土居丈朗 (慶應義塾大学教授) 評
受赏のことば
新書大賞2025 7位 (中央公論.jp 2025年3月31日)
東洋経済2024ベスト経済書 6位 (東洋経済 2025年1月3日)
自着解説:
中公新書『就职氷河期世代』が出ます (近藤絢子 | note 2024年10月11日)
着者インタビュー:
私が経済学に魅せられた理由 身近な问题だった就职氷河期 労働経済学で具体的な研究へ 近藤绚子 (『週刊エコノミスト』 2026年1月27日号)
氷河期世代、困穷の不安に支援を 东京大学社会科学研究所?近藤绚子教授に闻く (『朝日新闻』 2025年7月7日)
「就职氷河期世代」 問題の本質とは何か?【近藤絢子】【筒井淳也】 (『公研/koken』 2025年7月号)
就职氷河期世代 続く苦境、社会保障充実を 近藤絢子さんと考える (『北海道新聞』 2025年2月2日)
着者に闻く (『飞别产中公新书』 2024年12月20日)
书评:
「就職氷河期」の解けない氷 2000万人の実像に迫る本 活字の海で (『日本経済新聞』 2025年8月30日)
小林大祐 (金沢大学人間社会研究域) 評 (『季刊個人金融』20巻1Spring号p.79 2025年8月5日)
(『日本経済新闻』朝刊 2025年7月16日)
週刊 本の発見 第394回 (『レイバーネット』 2025年7月3日)
今野晴貴 評「「就職氷河期」は、実は変化の入口に過ぎなかった?」 (Yahooニュース 2025年6月30日)
澤田瞳子 評「【就职氷河期世代】統計データの緻密な分析から浮き彫りになるその実像 通説とは大きく異なる分析結果に「客観的データの重要性を再考させる刮目の書」との評」 (『週刊ポスト』5月2日号 2025年5月4日)
【読書 今月の本棚と話題】 データで示す困難の実像 『就职氷河期世代』 近藤絢子 著〈2025年4月20日号〉 (『週刊東京民報』 2025年4月21日)
(『东奥日报』 2025年3月14日)
安田洋祐 評 (『クロワッサン』 2025年3月10日号)
一人一冊: 河野龍太郎 (BNPパリバ証券 チーフエコノミスト) 評 (『週刊金融財政事情』3575号 2025年2月11日号)
(『神戸新闻』朝刊 2025年2月26日)
田中聡一郎 (駒澤大学経済学部准教授) 評「教員おすすめ図書」 (駒澤大学図書館ホームページ 2025年2月1日)
(『痴辞颈肠别』 2025年2月号)
ワンポイント?ブックレビュー 浅香徹 評 (『労働調査』2025年1月号 2025年2月)
土居丈朗 (慶応義塾大学経済学部教授) 評「“失われた20年”に就活した若者たちを追跡?分析 少子化問題解決へのヒントも」 (『週刊エコノミスト』2025年2月11?18日合併号掲載 2025年1月31日)
きんようぶんか: 高原到 評『週刊金曜日』1504号 2025年1月17日
阿部正浩 (中央大学) 評 (『公明新聞』 2025年1月13日)
ブックレビュー (『东洋経済』翱狈尝滨狈贰 2025年1月4日)
川上淳之 (東洋大学教授) 評 (『改革者』 2025年1月号)
今週の本棚 大竹文雄 評 (大阪大特任教授?経済学)「働き盛り世代でも格差、将来の不安」 (『毎日新聞』 2024年12月7日)
酒井正 (法政大学教授 労働経済学) 評「特別視を再考 必要な政策とは」 (『朝日新聞』 2024年12月7日)
本よみうり堂: 佐藤義雄 (住友生命保険特別顧問) 評 (読売新聞オンライン 2024年11月22日)
田中秀臣 (経済学者) 評「氷河期世代の経済的困窮を予測」 (『週刊新潮』 2024年11月21日号)
书评 (『长周新闻』 2024年11月19日)
(『东京新闻』夕刊 2024年11月14日)
高谷幸 (東京大学准教授) 評「大規模データで実像を明らかにする「就职氷河期世代」 高谷幸の新書速報」 (『朝日新聞』 2024年11月9日)
印南敦史の【毎日書評】「就职氷河期世代」とは何者か?前期と後期で変わる格差?仕事観?マインドセット (『Life Hacker』 2024年11月9日)
「通説の真偽 データで検証」 (『日本経済新聞』 2024年11月9日)
中北浩爾 (中央大学教授?政治学) 評 (『読売新聞』夕刊 2024年11月2日)
メディア :
【DIGEST】就职氷河期世代の年収停滞/バブル崩壊の影響/正規雇用率の低下と大企業の新卒採用減少/3年以内の離職急増 (PIVOT公式チャンネル | YouTube 2025年1月22日)
【就职氷河期世代のリアル。仕事?年収?家族】1993年~2004年卒の合計2000万人/非正規社員の比率は?/大企業就職が急減/3年以内の離職急増/平均年収の変化/出生率は後期に回復/雇用の男女格差 (PIVOT公式チャンネル | YouTube 2024年11月29日)
『荻上チキ?Session』TBSラジオ【特集】就职氷河期世代の今~データから見えてきた実像(近藤絢子) (公式TBS Podcast | YouTube 2024年11月14日)
シンポジウム、セミナー:
就职氷河期世代の実像と求められる対策 (RIETI 独立行政法人経済产业研究所 2026年1月7日)
就职氷河期世代の実像と求められる対策 #1(プレゼンテーション)【RIETI BBLウェビナー】 (rietichannel | YouTube 2026年1月13日)
就职氷河期世代の実像と求められる対策 #2(コメント?Q&A)【RIETI BBLウェビナー】 (rietichannel | YouTube 2026年1月13日)
第29回公開シンポジウム「就职氷河期世代:経済と経営」 (名古屋市立大学大学院経済学研究科?附属経済研究所、名古屋市立大学都市政策研究センター 2025年11月21日)
関连记事:
労働経済学を専门とする近藤绚子が荐める「氷河期世代の苦悩がわかる本」3册
GQ VOICE 連載で解説してくれた近藤絢子が、氷河期世代の苦悩や働くことへの不安などを考える上で参考になる本をピックアップ。 (GQ JAPAN 2025年11月13日)
「就职氷河期世代」以降が直面する老後の貧困リスク:年金制度をどう変えるべきか (nippon.com 2025年8月7日)

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