
书籍名
日中交流 人と人とが纺いできた半世纪
判型など
408ページ、础5判
言语
日本语
発行年月日
2025年6月13日
ISBN コード
978-4-13-036296-2
出版社
东京大学出版会
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
本书が刊行される前后で、留学生をめぐる问题が「政治化」しました。2025年6月、米国のトランプ政権がハーバード大学に留学生受け入れを认めないと発言したことから、东京大学を含む日本のいくつかの大学が受入れ表明をしました。2025年7月の参议院选挙では、日本人ファーストを掲げる政党が跃进しましたが、そこでは「留学生は奨学金で优遇されている」といった声が多く闻かれました。ところが残念ながら、こうした议论の多くは受け入れる侧の事情を説明しているだけで、肝心の留学生が何を考え行动をしているかについて、ほぼ完全に无视してしまっています。
留学生を含む人や组织が国境を越えて移动するには、それなりの动机が必要です。动く侧だけではありません、动いてくる人を受け入れる人や组织にも、これを受け入れる理由?事情があります。国境を越えて移动する人とこれを受け入れる人の思惑が一致し、それぞれが自らの目标を达成させるために行う相手との协働を交流と表现すれば、交流はきわめて人间的な営みであるはずです。
交流というと亲睦をイメージするかもしれませんが、それだけではありません。交流は英语で别虫肠丑补苍驳别と表现され、より多くの资源の交换が前提とされています。政治家が相手国に行って二国间関係をめぐる悬案を议论するのも、ビジネスマンが対外投资にために相手国にいくことも、また学生が学知を获得するために短期?长期の留学をすることも、すべて交流の范畴に入ります。ところが政治家の交流を扱う学问は政治学、ビジネスマンの交流を扱う学问は経済学/経営学、留学生の交流を扱う学问は教育学といった具合に、交流の主体が异なると、通常、异なる研究者群が研究を行い、交流全体が総括されることは多くありませんでした。本书は、こうした「学术の壁」を乗り越え、日本と中国の间にある国境を越えて移动してきた人たちや、これを送りだしたり受入れたりする组织に焦点を当て、1972年の国交正常化以降の歴史を展望すべく出版されました。
日本と中国の政府间には様々な轧轢?问题があり、それが両国の相手国イメージに阴に阳に影响を当てています。ネット上で开陈される様々な相手国への评価が非接触的交流の一局面を示しているとすれば、本书が扱っているのは、実际の接触を伴う协働に関わる人?组织の歴史であり、そこで繰り広げられてきた歴史の回顾です。同じ交流といっても、记者と研究者のそれでは歴史も异なります。中国だけを交流対象にしている友好7団体のような组织と、そうでない地方自治体とでは、当然、交流への动机にも违いが见られます。すでに中国との豊かな交流経験をお持ちの方々も本书を読み、「他の団体でこんな活动をしていたのを知らなかった」と仰ってくれるケースが多々あります。これから本书を手に取る方にも、予断を持たずに各章の议论にお付き合いいただければと思っています。
(紹介文執筆者: 东洋文化研究所 教授 園田 茂人 / 2025)
本の目次
I 组织から见た日中交流
第1章 友好运动から実务交流へ――友好7団体(城山英巳)
第2章 支援から戦略へ――国际交流基金(园田茂人)
第3章 経験の蓄积がもたらす効果――地方自治体(园田茂人)
第4章 多次元外交としての対中事业――日本财団グループ(小林义之)
第5章 国家関係に左右されない民の交流は可能か――NPO/NGO(李 妍焱)
II 个人から见た日中交流
第6章 非正式ルートの活用と衰退――政治家(城山英巳)
第7章 チャンスからリスクへ――公司家(服部健治)
第8章 新たな停滞期への突入か――记者(滨本良一)
第9章 変化する环境下のしなやかな强靭性――研究者(杉村美纪)
第10章 不均質な人流の誕生――学生(荒川 雪)
III イシュー别に见た日中交流
第11章 科学技术――交流を生み出す力学とその変化(角南 篤)
第12章 癌――日中関係を映し出す镜(河原ノリエ)
第13章 料理――美食外交の始动と展开(岩间一弘)
第14章 観光――访日インバウンドの成长力学(田中孝枝)
第15章 スポーツ――選手とコーチが織りなす物語(高嶋 航)
おわりに 交流経験を言语化する(園田茂人)
関连情报
日中50年?现场から
情报交流、飞跃的に増加 园田茂人?东京大教授の话 (『毎日新闻』 2022年9月29日)
书籍绍介:
書籍「日中交流: 人と人とが纺いできた半世纪」刊行のお知らせ (笹川平和財団プレスリリース 2025年6月27日)
セミナー:
『日中交流 人と人とが纺いできた半世纪』出版記念講演会
日中関係?日中交流のこれまでとこれから (公益财団法人笹川平和财団 2025年7月1日)
関连记事:
小岩井忠道 (科学記者) 【25-12】対話で「記憶の繰り越し」克服を 日本人の対中国意識調査分析結果 (Science Portal China 2025年4月17日)
関连动画:
『幻滅』と『不信』の日中関係~世代差と情報格差をめぐって~ 京論壇 × 園田茂人教授 (spfnews | YouTube 2024年4月8日)

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