糖心破解版

东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

白い表紙にジオメトリックな球体のイラスト

书籍名

地政学的リスクと日本経済 新たな冷戦时代における构造改革

着者名

判型など

276ページ、础5判

言语

日本语

発行年月日

2024年9月25日

ISBN コード

978-4-13-040318-4

出版社

东京大学出版会

出版社鲍搁尝

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本書は、新型コロナのパンデミック (世界的大流行) からの回復過程で高まった地政学的リスクが及ぼした影響を、日本経済が直面する最重要課題という観点から考察したものである。本書を企画した2022年春の段階では、ロシアのウクライナ侵攻開始から数か月がたったばかりであった。ただ、当時でも侵攻による地政学的リスクの高まりは、世界経済にこれまでとは全く異なる試練を新たに突き付け始めていた。サプライチェーンの分断によって、とくに一次産品の価格が高騰し、世界経済では深刻なインフレが発生した。長らく低インフレが続いてきた日本でも、円安が進行し、物価の高騰は食料やエネルギーといった生活必需品を中心に徐々に広がり、人々の日常生活に深刻な影響を及ぼし始めていた。そうしたなか、日本でも、高まる地政学的リスクを見据え、経済?社会活動の在り方を抜本的に見直し、経済構造のさらなる改革を大胆に行っていくことが必要となっていたといえる。
 
このような日本を取り巻く国際情勢は、今日、より深刻なものとなっている。イスラエルとハマスの衝突による中東情勢の緊迫化、中露などの権威主義国家と民主主義国家との分断、欧州における国内政治の混乱、第2次トランプ政権下の米国第一主義など、新たな波乱要因が世界各地で起こっている。今後、これら地政学的緊張がさらに拡大すれば、世界経済はさらに不安定化する可能性がある。加えて、今日の国際社会では、アジア?アフリカ?中南米にある、かつては「開発途上国」と呼ばれていた国々の多くが「グローバルサウス (Global South)」と呼ばれるようになり、大きな存在感を持つようになってきている。そうしたなか、日本は、高まる地政学的リスクと多極化する世界経済のなか、新時代に順応した経済?社会活動の変革を模索していくことが強く求められている。本書では、このような新たなフェーズに入った世界経済のなかで、日本経済の構造的問題にいかに取り組むべきか関する諸課題を取り扱った。
 
日本経済には、地政学的リスクが高まる以前から、急速に进行する少子高齢化など、さまざまな构造的な问题が存在していた。また、财政政策ではきわめて深刻な财政赤字の累积をいかに食い止めるかが、また金融政策ではこれまでの超低金利をいかに正常化させるかが大きな课题となっている。ただ、わが国の场合、他の主要国とは异なり、物価高の下でも従来からの构造的な课题がいまだ完全に解消されたわけではない。インフレ下でもデフレ时代の构造的な课题が残るというジレンマを抱えたまま、いかなる経済政策のかじ取りが望ましいか、その答えは简単ではない。本书では、このような问题意识から、大きく変容する新时代の経済社会のゆくえを、各分野の専门家が幅広い読者を対象として平易に论じた。
 

(紹介文執筆者: 経済学研究科?経済学部 教授 福田 慎一 / 2025)

本の目次

序  章 「高まる地政学的リスクと日本経済」(福田慎一)
 
第1部 リスクの时代の公司経営
 
第1章「日本のサプライチェーン危机――新陈代谢不足と公司改革の方向性」(中村纯一)
第2章「変革期の労働分配率――赁金と物価の好循环は何をもたらすのか」(肥后雅博)
 
第2部 リスクを内包する金融机関
 
第3章「銀行中心型システムの将来――日本社会の特性にあわせた改革」(随 清遠)
第4章「金利上昇と流動性依存――SVB破綻から学ぶ金融緩和政策出口への備え」(長田 健)
 
第3部 リスクと向き合う経済政策
 
第5章「财政の持続可能性――开放経済モデルによるグローバル分析」(山田润司)
第6章「植田総裁の下での金融政策の新たな船出――自然言语処理は何を教えてくれたか」(慶田昌之)
第7章「基轴通货と世界経済の构造変化――高まる地政学リスクとドル一极集中の行方」(丸尾优士)
 
终章「新冷戦时代における日本経済の课题」(福田慎一)
 

関连情报

特別研究 (下村プロジェクト):
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第1回
高まる地政学的リスクと日本経済(序章)
福田 慎一 東京大学大学院経済学研究科 教授/一般財団法人日本経済研究所 理事 (一般財団法人日本経済研究所 2023年3月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第2回
高まるリスクと财政の持続可能性
山田 潤司 富山大学経済学部経済学科 准教授 (一般財団法人日本経済研究所 2023年4-5月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第3回
不确実性下での経済の新陈代谢
中村 純一 東洋大学経済学部経済学科 教授 (一般財団法人日本経済研究所 2023年4-5月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第4回
高まる金利上昇リスクと日本の预金取扱金融机関の课题
長田 健 埼玉大学人文社会科学研究科?経済学部 教授 (一般財団法人日本経済研究所 2023年6-7月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第5回
新时代の日本の金融システム
随 清遠 横浜市立大学国際商学部 教授 (一般財団法人日本経済研究所 2023年6-7月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第6回
変革期の労働分配率
肥後 雅博 東京大学大学院経済学研究科 教授 (一般財団法人日本経済研究所 2023年8-9月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第7回
基軸通貨と世界経済の構造変化 ~ドル一極集中の含意について~
丸尾 優士 日本銀行企画局 企画役 (一般財団法人日本経済研究所 2023年8-9月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第8回
植田新総裁の金融政策の行方
慶田 昌之 立正大学経済学部 准教授 (一般財団法人日本経済研究所 2023年10-11月号)

 
シリーズ「高まる地政学的リスクと日本経済」第9回(最终回)
高まる地政学的リスクと日本経済(终章)
福田 慎一 東京大学大学院経済学研究科 教授/一般財団法人日本経済研究所 理事 (一般財団法人日本経済研究所 2023年12-2024年1月号)

 
书评:
内田 稔 評 (『証券アナリストジャーナル』第63巻第7号 2025年7月)

 
シンポジウム?セミナー:
2024年度 第5回東京講演会
東京大学大学院経済学研究科教授 福田 慎一 氏
「地政学的リスクと日本経済 ―新たな冷戦时代における构造改革」 ((一財)日本経済研究所 2024年10月17日)


 
関连记事:
いま必要な経済対策とは、构造改革で成长力を高めよ 福田慎一氏 (『日本経済新闻』 2025年7月3日)

 

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