
书籍名
JUAA選書 第18巻 大学における教学マネジメント2.0 やらされ仕事から脱し、学びの充実のための営みへ
判型など
264ページ、础5判、上製
言语
日本语
発行年月日
2024年5月
ISBN コード
978-4-7989-1903-4
出版社
东信堂
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
大学には学习指导要领はないことが典型的に示しているように、何をどのように教えるのかはそれぞれの大学が决めることである。各大学は、それぞれの责任で、分野や学生の特性などの実情に合わせて组织的に教育に取り组んでいる。大学教育は、多くの授业で构成されているが、単なる寄せ集めではなく、そこには一定のマネジメントが必要である。
大学における「教学マネジメント」はこうした意識から、10年前ほど強調されてきた考え方であり、中央教育審議会は2020年に「教学マネジメント指針」を作成した。教育改善に真剣に取り組む大学がある一方で、不十分な大学と二極化しており、後者の大学が主体的に改革に取り組むうえで参照となる考え方や留意点を示したものである。筆者は教学マネジメント指針を作成する議論に委員として関わったが、この指針は、様々な大学?学部での教育を一定の型にあてはめる意図はない、いわゆるマニュアルではないことを何度も確認し、強調して作成した。しかし、当時に懸念していたように、その後にこの指針が様々な補助金要件や認証評価 (大学の質評価) と関連していく中で、大学教育は良くなっているのか、懸念を強く抱くようになっていた。
この書籍は、2021-2022年度に大学基準協会大学評価研究所のもとに作られた「教学マネジメントに関する調査研究」研究会での成果を中心に取りまとめられたものである。座長は、東北大学の大森不二雄教授が務めたが、研究会での共通の問題認識は上述のものであった。実態を把握するため、全国の大学教員へのアンケート調査、教員や学生へのインタビュー調査を実施して議論を交わしてきた。本書の意義は、教学マネジメント政策の検証を学術的に行い、望ましい在り方を提示していくことにある。分析結果の詳細は、書籍をお読みいただきたいが、一言でいえば、教学マネジメントという考え方が個々の教員に届いておらず、現場の改善?向上に必ずしもつながっておらず、負担が大きくなっていることがわかった。また、学問領域によって望ましいと考える教育方法や身につけさせたい能力も異なっていること、学部学科での日常的な教学マネジメントの取り組みが、教育改善を実感させるうえで有効であることもわかった。それぞれの分野の即した内発的な議論と実践を高めていく方向性、たとえば、学問分野に基づく教育研究 (顿叠贰搁: discipline-based education research) という考え方の重要さも浮き彫りになった
そうした結果を踏まえたうえで、(1) 学部等の教育プログラムの実施主体をオーナーとする教学マネジメントの重要さ、(2) 画一的な教学マネジメントから多様で創造性あるものへの転換、(3) 教学マネジメントへの学生参画の必要性について、提言をまとめている。学生たちの学びの充実という観点から教育を問い直し、振り返る作業に終わりはなく、さらなる改善に各大学?学部が創意工夫しながら主体的に取り組むことができる制度やインセンティブの設計が重要である。
(紹介文執筆者: 教育学研究科?教育学部 教授 両角 亜希子 / 2025)
本の目次
第1部 教学マネジメント2.0の提言と根拠としての现场の実态
第1章 教学マネジメントのアップグレード(大森不二雄)
第2章 教学マネジメント政策に対する大学教员の认识()
第3章 アンケート调査から见えた学习成果の可视化の诸相(安田淳一郎)
第4章 現場の声が伝えること(森 朋子)
第5章 教学マネジメントの现场における多元的现実(藤村正之)
第6章 「教学マネジメント2.0」と大学団体(松坂顕范)
第2部 教学マネジメントの具体策及び実践事例
第1章 各学问分野の教育研究(顿叠贰搁)と実践の普及(大森不二雄)
第2章 教学マネジメント2.0に向けた现场における知见としての茨城大学の実践事例(嶌田敏行)
第3章 総合教育部长、地雷を踏む(铃木久男)
第4章 内部質保証のための外部評価の効果と課題(森 正美)
第5章 淑徳大学における「ボトムアップ志向」の教育改革(荒木俊博?下山昭夫)
第6章 「学び」をマネジメントする大学総出の教学マネジメント(河本达毅)
あとがき(大森不二雄)
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